【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
⑩さくら二号……?
✱ ✱ ✱
「さくら、行くぞ」
「はい」
ある日の休日。わたしたちはショッピングモールに買い物に出かけた。
北斗さんとの、久しぶりのデートはなんだか緊張する。
「今日はさくらの服、選んでやるよ」
「え? 選んでくれるんですか?」
まさか北斗さんがそんなことを言うなんて、思わなかった……。
「ああ。さくらのそのデカイ胸が強調されるようなタイト服を、な?」
「なっ……! なんてこと言うんですか!」
こうやって時々、北斗さんはわたしをからかうようなことを言ってくる。
だけどそれは、わたしを楽しませようとして言ってくれているのだと、わたしは知っている。
きっとわたしを、慰めてくれているのだと思う。
「冗談だ」
「もう、からかわないでください!」
言いつつも、北斗さんの優しさには感謝している。……ついニ日前、緊急で運ばれてきた急患がいた。
その患者は心肺停止状態で運ばれてきた。急いで蘇生しようと試みたが、蘇生することは出来なかった。
目の前にいた患者を助けることが出来なかったわたしは、その時すごく悔しいと感じた。 自分の無力さに、悔しさを覚えた。
「さくら、行くぞ」
「はい」
ある日の休日。わたしたちはショッピングモールに買い物に出かけた。
北斗さんとの、久しぶりのデートはなんだか緊張する。
「今日はさくらの服、選んでやるよ」
「え? 選んでくれるんですか?」
まさか北斗さんがそんなことを言うなんて、思わなかった……。
「ああ。さくらのそのデカイ胸が強調されるようなタイト服を、な?」
「なっ……! なんてこと言うんですか!」
こうやって時々、北斗さんはわたしをからかうようなことを言ってくる。
だけどそれは、わたしを楽しませようとして言ってくれているのだと、わたしは知っている。
きっとわたしを、慰めてくれているのだと思う。
「冗談だ」
「もう、からかわないでください!」
言いつつも、北斗さんの優しさには感謝している。……ついニ日前、緊急で運ばれてきた急患がいた。
その患者は心肺停止状態で運ばれてきた。急いで蘇生しようと試みたが、蘇生することは出来なかった。
目の前にいた患者を助けることが出来なかったわたしは、その時すごく悔しいと感じた。 自分の無力さに、悔しさを覚えた。