【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
それを知った北斗さんが、わたしを元気づけようとデートに誘ってくれたのだ。
「さくら、どんな服がほしい?」
手を繋ぎお店の中を歩きながら、北斗さんはそう聞いてきた。
「どんなって言われると……。難しいですね」
「さくらって結構、ワンピースのイメージあるよな?」
「そうですか?」
ワンピースのイメージか……。確か前に遊園地デートに行った時にも、わたしはワンピースを着ていた。
そう言われると、ジーパンも持ってるけど、スカートとかの方が多いかもしれない。
「やっぱりさくらは、スカートが似合うな」
店頭に置いてある白いワンピースを手に取り、わたしの体に合わせながら、北斗さんはそう言った。
「そうですか?」
「そうだ。この前さくら、ワンピースダメになっちまったし、新しいの買うか」
と、北斗さんはワンピースを選びながら言った。
「え?」
確かあの遊園地デートの時、患者さんを助けるために自分のワンピースの袖を引きちぎってしまったから、ダメになってしまったんだよね……。
「あのワンピース、気に入ってたんだろ?」
「……まぁ、はい」