【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
医者にとっての正義
⑪患者のために出来ること
「さくら先生、急患運ばれてきます!」
「了解! モニター用意しておいてください!」
「患者さん、移します。1.2.3……!」
処置室に患者さんを運ぶと、すぐに処置台へと患者を乗せた。
「モニター付けます!」
「ライン確保します!」
「本田さん、輸血準備してください!」
モニターを付けながら、わたしはそう指示をした。
「先生、輸血持ってきました!」
渡された輸血を繋げ、そのままライン確保に移る。
「本田さん、バイタルは?」
「血圧77の48です……!」
血圧低下したままか……。
「四方木先生は?」
「間もなく到着されます!」
看護師の本田さんにそう問いかけると、本田さんはそう答えた。
「アドレナリン入れます!」
「はいっ!」
アドレナリンを投与し、再度バイタルを確認していく。
「本田さん、血圧どう?」
「血圧、上昇してきました……!」
「よし!」
とりあえず血圧が上昇したことを確認したわたしは、瞳孔不同がないかを確認していく。
「大丈夫ですか?病院です。 分かりますか?」
と患者さんに声をかける。