悪魔と人間
☆☆☆
とりあえず札束を袋ごと狭いリビングへと移動し、その中身を一枚一枚確かめていくことにした。
偽物だったり、札束に血痕などがついていたら非常にヤバイ金だ。
さすがにそういうヤバイ金を手元に置いておくのことはできない。
だけど、どちらも違ったら?
札束を念入りに調べながら、ふとそう思った。
全くヤバイ金じゃなかったら、どうする?
ここは自分のアパートだ。
この袋は部屋の中にあった。
誰が置いたのかは知らないが、鍵はキチンとかけてあったので誰も出入りできないハズだ。
だとしたら、この金は?
「俺のものだ……。部屋の中にあったんだから、拾ったわけでもない。だとしたら、全額俺のものだ!」
思わず大声を出してしまい、幸男は慌てて辺りを見回した。
もちろん、誰もいない。
幸男の口元はいやらしいほどに笑みを見せ、これが不幸の第一歩になるとは知るよしもなかった……。
とりあえず札束を袋ごと狭いリビングへと移動し、その中身を一枚一枚確かめていくことにした。
偽物だったり、札束に血痕などがついていたら非常にヤバイ金だ。
さすがにそういうヤバイ金を手元に置いておくのことはできない。
だけど、どちらも違ったら?
札束を念入りに調べながら、ふとそう思った。
全くヤバイ金じゃなかったら、どうする?
ここは自分のアパートだ。
この袋は部屋の中にあった。
誰が置いたのかは知らないが、鍵はキチンとかけてあったので誰も出入りできないハズだ。
だとしたら、この金は?
「俺のものだ……。部屋の中にあったんだから、拾ったわけでもない。だとしたら、全額俺のものだ!」
思わず大声を出してしまい、幸男は慌てて辺りを見回した。
もちろん、誰もいない。
幸男の口元はいやらしいほどに笑みを見せ、これが不幸の第一歩になるとは知るよしもなかった……。