俺が好きなのは、世界一可愛い君
プロローグー怜ちゃんとの出会いー
「お父さん! もっと急いでよ!! お母さん待ちくたびれちゃうよ!」
もうすぐ3年生になる僕は、ロケットのごとく家を飛び出し、パッと後ろを振り返ると、そう叫んだ。
すると、少しよれたジャケットを羽織ながら、一人の中年男性がでて来る。
僕の、お父さんだ。
「まぁまぁ、病院は目の前だろう? そう急がなくてもいいじゃないか」
そう、今日は肺炎にかかってしまったお母さんのお見舞いに、家の向かいの病院へ行くところだった。
「急ぐの!」
僕はいっそう大きな声で叫んだ。
「まぁまぁ」
僕はお父さんのまぁまぁが大嫌いだった。
どうしてお母さんはお父さんと結婚したんだろうと思うほど、お父さんのそれはカチンと来る。
それでも僕はお父さんのことも大好きだ。
だからだろうと僕は思った。
そうこうしているうちに病院に着いた。
だって、目の前だから。
もうすぐ3年生になる僕は、ロケットのごとく家を飛び出し、パッと後ろを振り返ると、そう叫んだ。
すると、少しよれたジャケットを羽織ながら、一人の中年男性がでて来る。
僕の、お父さんだ。
「まぁまぁ、病院は目の前だろう? そう急がなくてもいいじゃないか」
そう、今日は肺炎にかかってしまったお母さんのお見舞いに、家の向かいの病院へ行くところだった。
「急ぐの!」
僕はいっそう大きな声で叫んだ。
「まぁまぁ」
僕はお父さんのまぁまぁが大嫌いだった。
どうしてお母さんはお父さんと結婚したんだろうと思うほど、お父さんのそれはカチンと来る。
それでも僕はお父さんのことも大好きだ。
だからだろうと僕は思った。
そうこうしているうちに病院に着いた。
だって、目の前だから。
< 1 / 108 >