俺が好きなのは、世界一可愛い君
なんだかんだスッキリせず、背中の辺りがずっとモヤモヤしていたからだ。



『おい、そこのバカ』



と同時に



『ゴッ』
といった鈍い音が突如聞こえた。



ふと見上げると、一樹が光をぶったところのようだ。



しかも、音から察するに、相当強くぶったらしい。



涼しい顔をした一樹とは裏腹に、本気でいたそうな顔をした光が目に写る。



一瞬うわーと思ってしまったが、

『何友情だろ? みたいな良い話としてまとめようとしてンだコラ。 それがどうなって不愉快な視線を知らない奴から受けることになるんだよ。しかも楓に許可なく勝手なことしやがって』

俺の為らしい。

そして全くもその通りなのだ。

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