幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「ナンパとか、興味ねえから」
 
「ふーん。やっぱゲイなの? 璃音って?」

「やっぱってなんだよ。違げぇし。ただ好きな相手がいて、そいつよりいいって思う奴がいないだけ」

「嘘! その子に操を立ててるの? あんた、いつの時代の子?」

「るせーな。ほっとけよ」

 あーあ。
 おれ、なんでこんな女と一緒にいるんだろう。
 冷静になると、何やってんだろって、自分にツッコミを入れたくなる。

 で、今夜も深酒になる。
「ダブル、ロックで」

 そして、酔った勢いで、アリサにおれの片思いだってことまで白状しちまった。

「璃音って、ほんとに可愛い」
 アリサがおれの頭を撫でてくる。

 その手を払いのけたところまでは覚えてたけど、そのあとは完全にフェードアウト。



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