幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「いらっしゃい」
 璃音は微笑み、わたしの頬に軽くキス。
 わ、冷たい唇。

「これ。プレゼント、ゆっくり選んでる暇なくてさ」
 わたしは花束に顔を寄せて、香りを嗅ぐ。
「いい匂い。嬉しい。ありがとう」 

 お花屋さんにとっても、大きなプレゼントになったんじゃないかな。
 イブに璃音が現れたのだから。

 簡単なディナーを済ませて、ふたりでリビングのソファーへ。

 実は今日、璃音のドラマ『恋ルール』の最終回。
 リアルタイムで観ようかと思ったけれど、璃音と一緒に観ようと録画しておいた。
< 148 / 150 >

この作品をシェア

pagetop