幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
 3つ年上のちさ姉。
 子供時代はずっと一緒に育ってきた。

 なにしろ、おれの最初の記憶は、にこにこ笑ってるちさ姉に、頭を撫でられているところ。

 彼女が保育園から小学校に上がったときは、それが元でしばらく不登園になったぐらい。

 やっと1年生になったときは嬉しかった。
 ずっと、ちさ姉と一緒の学校に行けるって思って。
 でも小1と小4の差は大きかった。

 ちさ姉は自分の友達とばっか遊んで、おれとはぜんぜん遊んでくれなくなっていた。

 だから、なんとかこっちを向いてほしくて、イタズラばっかして、いつもちさ姉を困らせていた。
「もう璃音、やめてよー」って文句を言われることだって、おれにとっては嬉しくて。
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