幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
でも、物事には限度ってものがある。
それが身に染みてわかったのは、おれが2年、ちさ姉が5年のときのことだった。
低学年と高学年の下校時間が珍しく一緒になった日。
ちさ姉は自分の友達3人とじゃんけんして、荷物を持ちあう遊びをしてた。
おれは前を歩いてた、3人分の荷物を持ってるちさ姉のTシャツの襟をつかんで、田んぼで見つけたちっちゃいアマガエルを入れた。
服の下で、パニックを起こしたカエルがモゾモゾ動き回っているのがわかった。
ちさ姉は荷物を半ば投げ出し、振り返っておれを見て、大声をあげた。
「な、何、やだ。璃音、なんか入れた⁉︎」
おれは手を開いて、もう1匹のカエルをちさ姉の鼻先に突き出した。
「カエル? えっ、カエル⁉」
頷くおれ。
「もう、やだっ! りおんのバカ!」
ちさ姉はそう叫ぶと、半泣きになってその場にしゃがみ込んだ。
それが身に染みてわかったのは、おれが2年、ちさ姉が5年のときのことだった。
低学年と高学年の下校時間が珍しく一緒になった日。
ちさ姉は自分の友達3人とじゃんけんして、荷物を持ちあう遊びをしてた。
おれは前を歩いてた、3人分の荷物を持ってるちさ姉のTシャツの襟をつかんで、田んぼで見つけたちっちゃいアマガエルを入れた。
服の下で、パニックを起こしたカエルがモゾモゾ動き回っているのがわかった。
ちさ姉は荷物を半ば投げ出し、振り返っておれを見て、大声をあげた。
「な、何、やだ。璃音、なんか入れた⁉︎」
おれは手を開いて、もう1匹のカエルをちさ姉の鼻先に突き出した。
「カエル? えっ、カエル⁉」
頷くおれ。
「もう、やだっ! りおんのバカ!」
ちさ姉はそう叫ぶと、半泣きになってその場にしゃがみ込んだ。