幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「ほんとにちゃんとできる?」

 わたしの気持ちの変化を敏感に察したらしい。
 璃音の表情がぱっと明るくなった。

「ちさ姉が一緒ならできるよ。それにそのうちシェフの役とか主夫の役とか回ってくるかもしんないし。演技の練習のつもりで頑張るから」

 ふーん。結構、真面目に仕事に取り組んでるんだ。

 そりゃそうか。
 彼がいる世界は運だけでトップに立てるほど甘くはない。
 
「じゃあ……ちゃんとやってくれるって約束できるんなら……いいよ。ここに居ても」

「やった!」
 璃音は満面の笑みを浮かべた。
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