幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
第4章 好きな人って……
 翌々日の日曜日は、璃音が終日オフだったので、部屋の移動を兼ねた大掃除をすることにした。

 わたしのマンションは築30年で、最寄駅から徒歩20分。
 不便ではあったけれど、その代わり広い。
 2LDKで個室が2部屋ある。

 今までは、玄関横の一室を寝室として使い、リビングの隣の部屋はクローゼット兼物置として使っていた。

 ただ璃音の仕事は、超不規則なので、玄関に近いほうの部屋を彼に開放することにした。


「ほら、作業する前にゴミ袋を用意しておけば、分別するのも楽でしょう?」
「なる……」
「あと、物を置く前に拭き掃除ね」

 家事TIPSを伝授しながらの作業が続いた。 
 璃音はわたしの言うことを素直に聞いて、黙々とよく働いてくれた。
 うん、感心、感心。

 なので、午前中に大きなものの移動はほぼ済んだ。
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