幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「どんな人なの? 璃音が好きな人って」 
 わたしが聞くと、璃音は少し考えてから言った。

「うーん、そうだな。この世で唯一、おれを叱ってくれる人かな」
「へえ、そうなんだ……」

 そっか。
 ちゃんといるんだ。そんな人が。

 わたし、自惚れてたんだ。
 璃音を𠮟れるのは自分だけ、なんて思いこんで。

 うーん、なんだか寂しいような、モヤモヤするような……

 なんだろう。

 こんな感じになのかな。
 弟に彼女ができたときって。
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