幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
***
そして、次の日。
いつもどおりの時間に職場に着いて、璃音、明日、帰ってくるんだなあ、なんてぼーっと考えていたら、経理の神田さんがわたしの席までやってきた。
「ねえねえ、立花さん、知ってる?」
「なんですか?」
「婚約することになったのよ、先生。稲村ホールディングスの会長のお孫さんと」
「ぅえっ、そうなんですか?」
のどが詰まったみたいな、変な声になってしまった。
それに、一気に頭がシャキッとした。
「まあ、時間の問題だとは思っていたけれどね。だいぶお見合いを重ねていらしたみたいだし」
彼女はそれだけ言うとスッキリしたのか、自分の席に戻っていった。
そしてまた、来たばかりの人を捕まえて、同じ話を繰りかえしている。
あと30分もすれば、事務所でこのニュースを知らない人はいなくなるな、きっと。
そして、次の日。
いつもどおりの時間に職場に着いて、璃音、明日、帰ってくるんだなあ、なんてぼーっと考えていたら、経理の神田さんがわたしの席までやってきた。
「ねえねえ、立花さん、知ってる?」
「なんですか?」
「婚約することになったのよ、先生。稲村ホールディングスの会長のお孫さんと」
「ぅえっ、そうなんですか?」
のどが詰まったみたいな、変な声になってしまった。
それに、一気に頭がシャキッとした。
「まあ、時間の問題だとは思っていたけれどね。だいぶお見合いを重ねていらしたみたいだし」
彼女はそれだけ言うとスッキリしたのか、自分の席に戻っていった。
そしてまた、来たばかりの人を捕まえて、同じ話を繰りかえしている。
あと30分もすれば、事務所でこのニュースを知らない人はいなくなるな、きっと。