U&I
「や、やだよ!毎朝ホイップパンは絶対太る!」

「酷い、亜衣……」


私はこの捨てられた子犬のような由宇にとてつもなく弱い。
それよりも今は目のやり場に困る。


「分かったから!食べるから!でもその前に服を着て!」

「なんで?」

「なんでも!」





「うっぷ。胸焼けする……」


私は立ち止まって胸焼けしている部分を撫でる。
この原因は先程の由宇のお手製生クリームパンのせいである。


「大丈夫?」


由宇は私よりもたっぷりの生クリームを乗せて食べていたくせにケロっとした声が飛んできた。
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