U&I
「亜衣、最近冷たい。手繋いでくれないなら俺歩かない」
由宇は不機嫌そうに頬をプクッと膨らませた後、プイッと顔を左に向けて背けた。
こうなったら由宇は面倒臭い。
本当に動かなくなるから。
もう私が折れるしか無いのだ。
「もうっ!」
遅刻したくない私はUターンして由宇の手を握る。
「おっはよー、亜衣!今日も由宇君と仲良くおてて繋いで登校ねー!」
由宇を引っ張って歩いていたら声を掛けられた。
自転車に乗りながら声を掛けてきたのは、小学校からずっと一緒の友人、川原恵《かわはらめぐみ》ちゃん。
由宇の手を握っての登校は小学校から見慣れた光景なのだ。
だから先程のやり取りも毎朝のことなのだ。
「どこが仲良く?どう見てもお世話してる姉と弟でしょ!」
「あはは!毎朝お疲れ様ー!」
由宇は不機嫌そうに頬をプクッと膨らませた後、プイッと顔を左に向けて背けた。
こうなったら由宇は面倒臭い。
本当に動かなくなるから。
もう私が折れるしか無いのだ。
「もうっ!」
遅刻したくない私はUターンして由宇の手を握る。
「おっはよー、亜衣!今日も由宇君と仲良くおてて繋いで登校ねー!」
由宇を引っ張って歩いていたら声を掛けられた。
自転車に乗りながら声を掛けてきたのは、小学校からずっと一緒の友人、川原恵《かわはらめぐみ》ちゃん。
由宇の手を握っての登校は小学校から見慣れた光景なのだ。
だから先程のやり取りも毎朝のことなのだ。
「どこが仲良く?どう見てもお世話してる姉と弟でしょ!」
「あはは!毎朝お疲れ様ー!」