U&I
その日の夜。

真っ暗な部屋。
私は窓の下、耳を澄ましながら息を殺していた。

カラカラカラ……

真上から聞こえてきた音にすっくと立ち上がる。


「こらぁ!入るなぁ!」


声を荒げると目の前に居るスウェット姿の由宇は目を数秒パチパチ瞬かせるとにっこりと微笑んだ。


「一緒に寝よ」


どうしてそうなる。


「寝ない!」


「じゃあ亜衣が俺のベッドで寝てよ」


だからどうしたらそうなる。
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