U&I
「由宇が低血圧すぎるんだよ。ちゃんと自分で起きてよね」

「また窓から来たの？危ないよ」


開いている窓を見ながら呆れた顔をした由宇を私は頬を膨らませる。


「だって窓から来た方が早いもん！」


私は毎朝壁をも突き抜けて漏れてくる耳障りな音が聞こえてくると今までは窓をバンバン叩いて由宇を起こしていたが、一週間前由宇の部屋の窓が開いていることに気付いてからは窓から入って由宇を起こしに来ている。


「落ちたらどうするの」


怒る私を呆れた顔で見てくる由宇。
なんで由宇が呆れるのよ。


「じゃあ目覚まし止めて！自分でちゃんと起きて！」


私はむくれたままベッドから降りて立ち上がる。


「学校、面倒臭い」


背中に聞こえた声に振り返る。


「学校行かなきゃダメ！」

「えー……」


由宇はいつの間にかまたベッドに寝そべっていて、面倒そうに溢した。

この男のこの無気力っぷりは日常茶飯事なのだ。
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