U&I

「えー、じゃない！早く着替えなさい！私はご飯食べてくるから！」


私は由宇の机の椅子を勝手に窓際に運ぶと来た時と同様窓枠に手を掛ける。


「だから危ないよ」

「ひゃあ！」


いつも通りに窓から帰ろうとしたら、腰に手が回ってきてそれを阻まれた。

そしてすぐに由宇は膝の裏に手を入れると持ち上げられるとそのまま由宇が私をひょいっと抱っこして窓から私を遠ざけた。

由宇と密着している。

この状況が恥ずかしすぎて、鼓動が速度を上げる。


「ちょ！降ろして！」

「ダメ。危ないから」

「大丈夫！もう一週間やってるけど落ちてない！」

「もうやっちゃダメ。今日から戸締りする」

「じゃあ自力で起きてよ！目覚ましすっごい煩いんだから！それよりも、おーろーしーて！」

「じゃあ今日から一緒に寝よ。そうすれば俺も心配する必要無くなるし」

「どうなったらそうなるの！？」

「まずは一緒に朝ご飯食べよ」


私の話を無視して由宇は突然言うとスウェット姿で私を抱っこしたまま扉に勝手に向かう。