星のような君の隣にいたい。〜番外編〜

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翔へ


俺がいなくなってから

みんなの様子はどう？

泣いてる？笑ってる？

どっちにしても

俺にはもうみんなを

笑顔に変えることは

出来ない。

生きていても泣かせて

ばっかりだったけどね。

俺は生まれてからずっと

翔と一緒にいて、

楽しい時も、辛い時も、

ずっと一緒にいてくれた。

感謝しかないし、

これからは自由に生きてって

言いたいんだけど

俺には死んでも

大切な存在ができた。

だからどうか、

陽葵の事をよろしく頼む。

それに前に翔は

言ってたよな。

俺がいなくなったら

案外楽しく過ごしてるかもって。

絶対にそうして。

周りも。

翔が笑ってたらきっと、

蓮も、父さんと母さんも、

前を向けると思うんだ。

陽葵だって。

でももし笑うことに疲れたら

その時は好きなだけ泣いて。

陽葵達と泣いてもいいけど

翔はプライドが高いから

きっと嫌だと思う。

今好きな人いるでしょ？

俺が思うにきっとその人も

翔のこと好きだから

いつか2人は恋人になると思う。

だからその人に

沢山、悔しいことや

辛い事、嬉しい事も

共有してね。

本当は1回くらい

会ってみたいんだけど

会えるか分からないから

書いとく。

翔の事を頼みますって。

俺は入院中、

陽葵に弱音を吐かないと

覚悟を決めて

自分の中では言ってないと思う。

陽葵が隣で笑っててくれる、

それだけで

十分すぎるほど幸せだった。

だけどこれから

人生を何十年も

共に過ごす人になら

好きな事も、嫌いなことも、

全部話せることが

俺は幸せだと思う。

みんなへの手紙は翔に

預けるつもりだけど

さすがに翔本人に

手紙を託すのは恥ずかしいし、

先に読まれても困るから

野崎さんに

頼もうと思ってる。

翔には色々頼みすぎて

混乱するかもしれないけど

俺が望んでることは

ただ1つ。

翔が幸せになること。

俺は翔といれて幸せだった。

今まで本当にありがとう。

ずっと翔の幸せを祈ってる。


大神優希
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