星のような君の隣にいたい。〜番外編〜
瀬戸さんは冷静に言った。

「理由をお聞きしても?」

だから私も冷静を装って

微笑んで言った。

「忘れられない人がいるんです

きっとこれからも忘れられない

1番大切な人が。」

そこまでは冷静だったけど

瀬戸さんの目を見ると

もう動けない気がした。

だから私は

カバンから財布からご飯代を出して

「今日はありがとうございました」

そう言って立ち上がりお店を出た。

扉を閉める時、

瀬戸さんが何か言いかけてたけど

私は聞こえないふりをして

扉を閉めた。
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