零時の休息
銀のスプーンでホイップを掬って食べてみる。爽やかな甘さで、いくらでも入りそうだ。コーヒーのほろ苦さとよく合い、飲み切るにはそう時間もかからなかった。



「少しはわかったかな、休むってこと」  


「そうね。少しはね」


「心が止まってしまっても、必ず季節はまた巡る――ほら」




青年の指差す先は桜の海。淡く染まった花束を見、笑顔が帰る。




青い月光の下、幸せが花開く。



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