わんこ系男子と甘々な日常


死ぬほど勉強してなんとか先輩と同じ学校に来られて、ほんとに良かった。


試験を受けて結果が出るまでの間は、結果が気になりすぎて全然眠れなくなったんだよなぁ。
おまけに胃も痛くなって……あんな思いは二度としたくない!


あ、でも、もう一回先輩のために頑張れって言われたら、それはもちろん頑張っちゃうんだけどさ!


大好きな先輩のためだもん。
俺の全部をかけて尽くしてみせるよ。


優しい先輩はなんだかんだ言って、俺の望みを叶えてくれるんだ。
今回も、ごほうびをくれることだし。
微笑みながら頭も撫でてくれた。きっとあれは無意識の笑み。


ほんと、大好き。ずっとずっと好き。


俺の友達の兄の情報によると、先輩に彼氏はいないらしい。
でも、一人だけ近くに臭いヤツがいるみたいで、あんまり悠長にもしてられないんだよね。


先輩の特別を奪われないように、自分から動かなきゃ。


まずはごほうびの毎週月曜日。
いっぱいいっぱいアピールするから。頑張るから。



─────だから、ちゃんと受け止めてね。奈子先輩。




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