わんこ系男子と甘々な日常



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私が中学二年生だった頃。
蒼空くんは私の一つ年下で、図書委員長だった私を副委員長としてサポートしてくれていた。


最初は『図書室に来たこともなさそうな子が来たな……』なんて思ったこともあったけど。


オススメした本は三日以内に読んで感想をくれたし、委員会の仕事ではたまに抜けてる私のフォローをよくしてくれていた。


今は私が見上げなきゃいけないくらいおっきくなってるけど、当時は女子の平均身長の私といい勝負をしてたんだ。


学ランも身体の大きさに合ってなくて袖から手が出ていなかったのが印象深い。


愛嬌(あいきょう)の良さとサイズ感で年上の女の子から可愛がられて、よく頭を撫でられていたのを覚えてる。


それを嫌がってはねのけるどころか笑って受け入れるんだから、はたから見たらまさに撫でられて喜ぶ小型犬だった。


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