生産性のない恋
朝起きて一番最初に思うこと。
生産性のないことはやめよう。
スマホゲームに課金して夜更かししたりだとか、食べられる量以上のジャンクフードを買ってきたりだとか飲めない酒を飲んだりだとか。
あの人を考えながら枕に顔を埋めて寝たりだとか。
疲れ果ててしまうから。
今日のこの気持ちなら、全部やめられる。
毎朝そう思って目覚めていることを、あの人は知らない。
『おはよう。今日は遅いの?』
そのメッセージを見て早速気持ちが揺らぐのを感じた。
間を空ける駆け引きがむしろ面倒ですぐに『今日はそんなに遅くない予定』と送る。
すぐにスマホが震える。
『今日予定ある?』
今日会いたい、と言ってしまえばいいのに。
それが可愛く思えると同時に少し腹立たしくもある。
こちらに決断を委ねるのは彼女の悪い癖だ。
僕はそのメッセージを既読にして、返事をせずにスマホをポケットにしまった。
返事をするまでに時間を空けるのは焦らしているからじゃない。
今は7時半、彼女が恋人の朝食を作っている時間。
僕は始業時間間際に『20時には会える』と返事をしてバッグにスマホを投げ込んだ。
生産性のないことはやめよう。
スマホゲームに課金して夜更かししたりだとか、食べられる量以上のジャンクフードを買ってきたりだとか飲めない酒を飲んだりだとか。
あの人を考えながら枕に顔を埋めて寝たりだとか。
疲れ果ててしまうから。
今日のこの気持ちなら、全部やめられる。
毎朝そう思って目覚めていることを、あの人は知らない。
『おはよう。今日は遅いの?』
そのメッセージを見て早速気持ちが揺らぐのを感じた。
間を空ける駆け引きがむしろ面倒ですぐに『今日はそんなに遅くない予定』と送る。
すぐにスマホが震える。
『今日予定ある?』
今日会いたい、と言ってしまえばいいのに。
それが可愛く思えると同時に少し腹立たしくもある。
こちらに決断を委ねるのは彼女の悪い癖だ。
僕はそのメッセージを既読にして、返事をせずにスマホをポケットにしまった。
返事をするまでに時間を空けるのは焦らしているからじゃない。
今は7時半、彼女が恋人の朝食を作っている時間。
僕は始業時間間際に『20時には会える』と返事をしてバッグにスマホを投げ込んだ。
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