彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
そんな心配をしながら再びまどろんでいたとき、不意に部屋のドアをノックする音が聞こえてきて一気に覚醒された。
目を大きく開いてドアへ視線を向ける。
「知奈、起きてる? 学校の人がお見舞いに来てくれたわよ」
お見舞い?
私は上半身を起こしてドアを見つめた。
もしかして雪ちゃんたち?
でも、来るなら事前にメッセージをしてくれそうなものだ。
そんなメッセージはもらっていない。
誰? と、質問する前に「入るわよ?」と言うお母さんの声が聞こえてきてドアが開かれていた。
白いエプロンをつけたお母さんの後ろから入ってきたのは私服姿の男性だった。
一瞬誰だろうと思ったが、その体型を確認して私は大きく息を飲んだ。
布団の中に隠れたのはそれと同時だった。
こんな姿、彼に見せたくない!
「知奈なにしてるの?」
お母さんの呆れた声が聞こえてくる。
「だ、だって、なんで、佳太くんが!?」
「突然来ちゃってごめん。今日学校を休んでいるって聞いて、気になったんだ」
その声は紛れもなくずっとずっと会いたかったその人のもので、涙が滲んできてしまった。
目を大きく開いてドアへ視線を向ける。
「知奈、起きてる? 学校の人がお見舞いに来てくれたわよ」
お見舞い?
私は上半身を起こしてドアを見つめた。
もしかして雪ちゃんたち?
でも、来るなら事前にメッセージをしてくれそうなものだ。
そんなメッセージはもらっていない。
誰? と、質問する前に「入るわよ?」と言うお母さんの声が聞こえてきてドアが開かれていた。
白いエプロンをつけたお母さんの後ろから入ってきたのは私服姿の男性だった。
一瞬誰だろうと思ったが、その体型を確認して私は大きく息を飲んだ。
布団の中に隠れたのはそれと同時だった。
こんな姿、彼に見せたくない!
「知奈なにしてるの?」
お母さんの呆れた声が聞こえてくる。
「だ、だって、なんで、佳太くんが!?」
「突然来ちゃってごめん。今日学校を休んでいるって聞いて、気になったんだ」
その声は紛れもなくずっとずっと会いたかったその人のもので、涙が滲んできてしまった。