彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
ベッド脇に座った佳太くんが心配そうな声で聞いてくる。


私は頷いた。


実際に朝よりも随分楽になっている。


熱はもう微熱ほどしかなさそうだ。


「どうして私の家がわかったの?」


「それは……先生に聞いて」


そこまでして会いに来てくれたってこと?


そう聞きたかったけれど、自意識過剰に聞こえるかもしれないのでやめておいた。
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