彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆
好きな人とキスをした夜は全然眠ることができなかった。
何度も何度もキスのシーンを思い出して、そのたびに熱が悪化していくような気さえした。
あれは夢じゃないよね? と、何度もスマホを取り出して登録されている佳太くんの番号も確認した。
そしてちゃんと登録されているのを見ると、またキスシーンを思い出してしまって顔が真っ赤に火照ってしまう。
そんなことを繰り返している間に朝が来た。
全然眠れなかったが朝が来ると自然と体も起きてしまう。
ベッドから起き上がってみると少しのふらつきもなく、もう完全回復していることがわかった。
制服に着替えながら今日の放課後はどうしようかと考える。
花壇へ行けば、また佳太くんが待ってくれているかもしれない。
でもキスをしてしまった後でどんな風に接すればいいかわからない。
どんな顔をして佳太くんに会えばいいのかもわからない。
モヤモヤした気持ちと大きな期待と、そしてトキメキを抱えて家を出ると、空は晴れていた。
まるで4月のあの頃のように。
私はキュッと唇を引き結び、口角を上げて新しい気持ちで学校へ向かったのだった。
好きな人とキスをした夜は全然眠ることができなかった。
何度も何度もキスのシーンを思い出して、そのたびに熱が悪化していくような気さえした。
あれは夢じゃないよね? と、何度もスマホを取り出して登録されている佳太くんの番号も確認した。
そしてちゃんと登録されているのを見ると、またキスシーンを思い出してしまって顔が真っ赤に火照ってしまう。
そんなことを繰り返している間に朝が来た。
全然眠れなかったが朝が来ると自然と体も起きてしまう。
ベッドから起き上がってみると少しのふらつきもなく、もう完全回復していることがわかった。
制服に着替えながら今日の放課後はどうしようかと考える。
花壇へ行けば、また佳太くんが待ってくれているかもしれない。
でもキスをしてしまった後でどんな風に接すればいいかわからない。
どんな顔をして佳太くんに会えばいいのかもわからない。
モヤモヤした気持ちと大きな期待と、そしてトキメキを抱えて家を出ると、空は晴れていた。
まるで4月のあの頃のように。
私はキュッと唇を引き結び、口角を上げて新しい気持ちで学校へ向かったのだった。