彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆
外はよく晴れていた。
見上げてみると頭上は雲一つない日本晴れだ。
なんだかいいものを見た気分になって、足取りは軽くなる。
鼻歌まで歌いながら学校へ向かい、A組の教室へ入っていった。
誰とにもなく「おはよう」と声をかけてみると、あちこちから「おはよう」と、挨拶が帰ってきた。
私は自分の頬が紅潮していくのを感じた。
ほらね、自分から声をかければちゃんと返事をしてくれる。
この調子で友達を作れば良いんだ。
なにも難しいことじゃない。
自分の席に座ると、今度は右隣の席の女の子が挨拶をしてくれた。
「おはよう」
その声は鈴の音のようで、少しの間耳の奥に残り、そして消えていった。
「おはよう。私、矢沢知奈」
そう言って右手を差し出すと、すぐに握り返してくれる。
「私は飯田雪。よろしくね」
「雪ちゃんって呼んでいい?」
「もちろん。私も知奈ちゃんって呼ばせてもらうね」
そう言い、2人で笑い合う。
きっと私達は馬が合う。
そう思い、私は嬉しくなったのだった。
外はよく晴れていた。
見上げてみると頭上は雲一つない日本晴れだ。
なんだかいいものを見た気分になって、足取りは軽くなる。
鼻歌まで歌いながら学校へ向かい、A組の教室へ入っていった。
誰とにもなく「おはよう」と声をかけてみると、あちこちから「おはよう」と、挨拶が帰ってきた。
私は自分の頬が紅潮していくのを感じた。
ほらね、自分から声をかければちゃんと返事をしてくれる。
この調子で友達を作れば良いんだ。
なにも難しいことじゃない。
自分の席に座ると、今度は右隣の席の女の子が挨拶をしてくれた。
「おはよう」
その声は鈴の音のようで、少しの間耳の奥に残り、そして消えていった。
「おはよう。私、矢沢知奈」
そう言って右手を差し出すと、すぐに握り返してくれる。
「私は飯田雪。よろしくね」
「雪ちゃんって呼んでいい?」
「もちろん。私も知奈ちゃんって呼ばせてもらうね」
そう言い、2人で笑い合う。
きっと私達は馬が合う。
そう思い、私は嬉しくなったのだった。