彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆

彼はどのクラスの生徒なんだろうか?


夜、自分のベッドに横になりながらぼんやりとそんなことを考えた。


明日も彼に会えると思うと心臓がドキドキしてなかなか眠れなくて、何度も寝返りを繰り返しているところだった。


そんな中、ふと何年何組の人だろうと考えた。


おそらく3年生。


だけどクラスまではさすがにわからない。


もしも学校裏だけでなく、学校内でも会うことができればもっと沢山会話をすることができる。


彼のことをもっともっと知ることができる。


そう思うと特別学級へ通っている自分がもどかしく感じられる。


普通のクラスに戻って彼を探すことができればいいのに……。


考えている間に自然と眠りに落ちていったのだった。
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