彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
「ただいま」
重たい気持ちを抱えたまま家にたどり着いてしまい、つい暗い声でそう言った。
するとお母さんがすぐにリビングから出てきた。
「おかえり。今日はどうだった?」
その口調からとても心配してくれていることがわかる。
今までも、クラス替えや進学があるたびに同じように心配をかけてきた。
だからもうこれ異常自分のことで心配をかけたくない。
「と、隣の子と友達になったよ。雪ちゃんって言うの」
私は一瞬言葉につまりながらも言う。
「そう。いい子そう?」
「もちろんだよ。将来の夢に向かって頑張ってる子なんだ」
嘘はついていない。
その夢が声優で、全然違う声で話しかけられたことで失敗してしまったけれど。
でもきっと雪ちゃんの夢は叶うと思う。
「それよりお腹すいちゃった。なにか食べるものある?」
私はひときわ明るい声でそう言ったのだった。
重たい気持ちを抱えたまま家にたどり着いてしまい、つい暗い声でそう言った。
するとお母さんがすぐにリビングから出てきた。
「おかえり。今日はどうだった?」
その口調からとても心配してくれていることがわかる。
今までも、クラス替えや進学があるたびに同じように心配をかけてきた。
だからもうこれ異常自分のことで心配をかけたくない。
「と、隣の子と友達になったよ。雪ちゃんって言うの」
私は一瞬言葉につまりながらも言う。
「そう。いい子そう?」
「もちろんだよ。将来の夢に向かって頑張ってる子なんだ」
嘘はついていない。
その夢が声優で、全然違う声で話しかけられたことで失敗してしまったけれど。
でもきっと雪ちゃんの夢は叶うと思う。
「それよりお腹すいちゃった。なにか食べるものある?」
私はひときわ明るい声でそう言ったのだった。