彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
☆☆☆
休日を挟んで次の登校日も、私は午前中だけA組の授業に参加することにした。
休憩時間のたびに教室から逃げてしまうところは変わらないけれど、クラスメートの1人に「最近頑張ってるよね」と声をかけてもらうことができた。
その声は鈴の音をしていて、私は嬉しくなて大きく頷いてみせた。
でも、名前を呼ぶことはできなかった。
また間違えてしまったら?
相手を傷つけてしまったらどうしよう。
そんな風に考えてしまって、言葉が喉の奥に引っ込んで行くのだ。
だけど少しずつなにかが変わり始めている。
そんな予感がしていた。
すべての授業が終わって花壇へ向かうと、彼と会話する時間が待っている。
彼に恋をしていると自覚してしまったときから、会話はどこかぎこちなくて、彼と距離を縮めることが困難になってきてる。
だけど、一緒にいられる時間があるだけで私は十分幸せだと感じられていた。
休日を挟んで次の登校日も、私は午前中だけA組の授業に参加することにした。
休憩時間のたびに教室から逃げてしまうところは変わらないけれど、クラスメートの1人に「最近頑張ってるよね」と声をかけてもらうことができた。
その声は鈴の音をしていて、私は嬉しくなて大きく頷いてみせた。
でも、名前を呼ぶことはできなかった。
また間違えてしまったら?
相手を傷つけてしまったらどうしよう。
そんな風に考えてしまって、言葉が喉の奥に引っ込んで行くのだ。
だけど少しずつなにかが変わり始めている。
そんな予感がしていた。
すべての授業が終わって花壇へ向かうと、彼と会話する時間が待っている。
彼に恋をしていると自覚してしまったときから、会話はどこかぎこちなくて、彼と距離を縮めることが困難になってきてる。
だけど、一緒にいられる時間があるだけで私は十分幸せだと感じられていた。