彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
無理矢理聞き出すわけじゃない雪ちゃんの心配りが嬉しい。


そんな風に接してくれる人は今までいなくて、涙が出そうになってしまった。


「わかった。でもすぐに話すことは難しいかもしれない」


「そっか。いいよ、いつになっても待っているから」


「ありがとう雪ちゃん」


「ううん。じゃ、お昼は一緒に食べようね」


その言葉に私は笑顔で頷いたのだった。
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