SEASON
——3年前

ジリリリリリリ…
「ん…」
朝から鳴り響く目覚まし時計に私は重い体を起こして止める。
「朝か…」
4月とは思えない日差しがカーテンの隙間から差している。
私は少しぼーっとしてから、ベットから降りて制服に着替えてリビングへ向かった。
「おはよう、あず」
「おはよう、ママ」
私は軽くママと挨拶を交わしてから、洗面所に向かった。

私、沖田梓は今日から高校2年生になる。
「あ、髪の毛切ったんだった」
2年生になるのをきっかけに、今まで伸ばしていた髪の毛をばっさりと切って思い切ってショートにしてみた。
なかなか慣れない光景の私は暫く鏡を眺めていた。
「おはよう、梓」
「パパ!おはよう」
パパが洗面所に来たので私は眺めるのをやめてリビングに戻った。
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