ＳＥＡＳＯＮ
「中村君」
私が声をかけると中村君はびっくりしたようにこっちを見た。
私の目に映った中村君は、とてもかっこいい顔をしていた。
あまりにもかっこいい顔立ち、そして吸い込まれそうな綺麗な瞳に私は思わずこんなことを口走ってしまった。
「中村君だよね？同じクラスの沖田です。突然だけど友達になって！」
「梓⁉急になに！？」
瑠花も思わず口を挟んでしまったくらい突然だった。
こんなこといきなり言って引かれたんじゃないか。
そう思ったけど、中村君の答えは私の予想とは違っていた。
「中村　　。よろしく沖田」
「よろしくね！」
こうした私と中村君は友達になった。
私たちのやり取りを見たからなのか、みんなが自己紹介をして友達になっていた。
「席つけー」
担任の先生がやってきてそれぞれおもいおもいの席に着いた。
私と瑠花も真ん中の一番後ろ、空いていた席に前後ではなく横並びに座った。
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