Tear Flowers〜Remember Me〜
レティシアが花屋に行くと、リーマスだけでなく店長のキアーラもいない。しかし、もうお店の開店時間であるはずだ。それなのに、店の奥は暗い。
今日は定休日だったのか、とレティシアが帰ろうとした時、奥の方からくぐもった声らしき音が聞こえてくる。レティシアが奥の部屋のドアを開けると、そこにはタンジーとロンに押さえつけられ、口に布を噛まされたリーマスがいた。
戸惑うレティシアに対し、アンズとヴィンセント、そしてキアーラは銃口を突き付ける。
「ここで撃たれて死にたくなかったら、あたしたちと一緒について来な」
そして無理やり森の中を歩かされ、小屋に監禁されることになってしまったのだ。
「……ごめん……」
縛られたリーマスがポツリと言い、情けないと俯いていたレティシアは顔を上げる。リーマスは申し訳なさそうに目を逸らし、言った。
「僕は、十三歳の頃に出会ったリーマス・プリムラだよ。僕は縁を切ったんだけどマフィアの息子なんだ。君とは関わって人生を壊すわけにはいかないと思って、君から離れた。また会えるなんて思っていなかったけど……」
今日は定休日だったのか、とレティシアが帰ろうとした時、奥の方からくぐもった声らしき音が聞こえてくる。レティシアが奥の部屋のドアを開けると、そこにはタンジーとロンに押さえつけられ、口に布を噛まされたリーマスがいた。
戸惑うレティシアに対し、アンズとヴィンセント、そしてキアーラは銃口を突き付ける。
「ここで撃たれて死にたくなかったら、あたしたちと一緒について来な」
そして無理やり森の中を歩かされ、小屋に監禁されることになってしまったのだ。
「……ごめん……」
縛られたリーマスがポツリと言い、情けないと俯いていたレティシアは顔を上げる。リーマスは申し訳なさそうに目を逸らし、言った。
「僕は、十三歳の頃に出会ったリーマス・プリムラだよ。僕は縁を切ったんだけどマフィアの息子なんだ。君とは関わって人生を壊すわけにはいかないと思って、君から離れた。また会えるなんて思っていなかったけど……」