その甘いキスにご注意を ~鬼上司の顔の裏に隠された深い愛情と激しい熱情~
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その日の夜。
私は家に着いた後、なんとなくスマホを手に取った。
すると、ロック画面に一件のメッセージ通知が来ていた。
誰だろう……?
今日は仕事もいつも通りだったし、そんな連絡することないと思うけど……。
連絡用アプリを開くと、田浦さんから一件、メッセージが届いていた。
送られてきた時刻は午後一時。
うわ、気づかなかった。申し訳ない。
慌てて田浦さんからのメッセージを確認する。
《また時間が会えば、一緒にランチ食べようね》
私はいつも、通知音やバイブの音で気が散るのが嫌だから、仕事中はスマホの電源を切っている。
だからこのメッセージにも気づけなかったのだ。
次からは電源切らないでおこう……。
そう反省しながら、私は急いで返信を打った。
《ぜひ!》
するとすぐに既読が付き、グッジョブマークをしたウサギのスタンプが送られてきた。
結構可愛い趣味してるな。
その画面を見てクスッと笑った後、私はその画面を閉じた。