ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
••帰国
涼ちゃんと俊介さんは、
日本へ帰国した。
緊張気味の涼ちゃんが
心配だったが
俊介さんが
「大丈夫だよ。」
と、言ってくれたから
お任せする。
「りょうちゃん、しゅんちゃん
またね。」
と、瑞樹が言うと
涼ちゃんより俊介さんが破顔して
瑞樹を抱き上げて騒いでいた。
涼ちゃんは、
「あっ、俊介!
瑞樹は、私とハグするの。」
と、これまた。
私は、優しい両親
愛する夫
可愛いい息子に囲まれて
幸せだ。
あの頃が·····
まるで·····うそ····みたい·····
「どうした?」
と、慶が肩を抱きながら囁くから
「幸せだなぁって。」
「そう。でも、まだまだ
今から、もっと幸せになるよ。」
と、言われて
「うん。だけど
こんなに幸せで怖いの。」
と、言う私に
「いいんだよ。
美桜は、幸せになって。
美桜は、優しくて可愛くて
私の自慢の娘なんだから。」
と、涼ちゃん。
「あっ、また、涼だけ。
俺の自慢の娘でもある。」
と、慌てて言う俊介さんに
思わず笑いが漏れる
「はい。お二人も
私の自慢の両親です。
気をつけて帰国して下さいね。」
と、言うと
二人とも微笑んでくれた。
俊介さんは、瑞樹を慶に渡して
「日本で待ってる。」
と、言い涼ちゃんと手を繋いで
ゲートへと入って行く。
私達は、三日後に帰国して
結城のご両親へ挨拶を。
今までの経緯は
離婚時に姉が。
それからは慶が話している。
結城のご両親は、
驚きと共に
私の事を心配されていたらしい。
姉の事より私を心配している
両親に姉もやはり
この結婚は、過ちだったのだと
言っていたらしい。
どんな気持ちで
そう、思ったのだろうか?
姉は、慶を愛していただろうに。
姉の気持ちを思うと
胸がつまる。
「いい加減な気持ちで
舞桜と結婚したわけではない
と、思っていたけど
流されていたのは事実。
舞桜には、心から申し訳なかったと
思っている。
だけど、自分から恋い焦がれる想いを
抱いたのは、美桜が初めてなんだ。
なんと言葉に表したらよいのか
わからない。
引き寄せられるような
離れると引き剥がされた感覚で
痛みが生じる。
痛くて痛くて
たまらないんだ。
話にはきいた事がある
ツインレイ!
前世に一つだった魂が
現世に転生するときに二つに分かれた
魂の事を言うらしい。
俺と美桜は、そうだと思う。
お互いが引き寄せられる。
それに、うそか本当か
ツインレイは、魂が未熟だと
一度、別れるらしいんだ。
試練みたいな。
美桜と離れてる間
来るしかった、辛かった。
だから、絶対に二度と離さない。」
と、慶に言われた。
❝ ツインレイ ❞
聞き慣れないが
その通りだと思った。