りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



外灯と星明かりだけが頼りの夜道に、ケーコさんのやたら陽気な声が響き渡る。
これ絶対、周りの家に聞こえてるよな……。



「あー、重てぇ」

「はぁ!?何おぅ?今何て言った?」

「うわっ、痛っ、痛いですよ」


頬を思いきりつねられるから、重心が傾いて余計に彼女の体重がのしかかる。
人の話もまともに聞けない位に酔っ払ってる癖に、何でそこはしっかり聞いてんだよ。



「はい、つきましたよ」


やっとの思いで階段をのぼりきって、ケーコさんの部屋の前に着いた。



「開けろー!!!!」


なのに、叫びながら隣の俺の部屋のチャイムを鳴らすからこっちがギョッとさせられる。



「いやいや、俺ここにいますから」

「あれー?コウくんだー!!」

「ケーコさん、近所迷惑だから声。ボリューム下げて」

「あはッ、キミ何でいるのー?」

「鍵、鍵出して」

「あははー!面白いんだけど!!」


……この女、どうしようもねーな。


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