りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
なんとか部屋の鍵を開けて、肩に手を回した状態のまま彼女をベッドで下ろす。
「いったぁーい!もっと優しくしてよぉ!」
「はいはい」
「もー、返事は1回!習わなかった?」
真っ赤な顔でベッドの上で足をバタバタさせながら、そんな事を言われても全く説得力がないのだけど。
いつも1人の時、どうやって帰ってるのだろうか。
「……帰りますね」
溜め息を吐きながら背中を向けた時──、
「コウくーん、今日はありがとね……」
さっきまでの怒鳴り声とは明らかに違う吐き出された小さなトーン。
振り返れば、すやすやと規則正しい寝息を立てて目を閉じる彼女の無防備な姿が目に入った。