りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「とりあえず、どうぞ」
「どうも」
ローテーブル越しに座るコウくんに、コーヒーを出せばやけに真面目な顔で頭を下げる。
あれ、家に上げたのって初めてだっけ。簡単に上げちゃマズかったかな、そう思いながらも"一緒に出掛ける仲になったしいっか"なんて楽天的な考えにたどり着く。
「なんか、顔色悪くない?」
気のせいじゃない。顔を見た瞬間からあった違和感の正体の1つ。
彼の目の下にはクマがくっきりとできていた。
「ちょっと、考え事してたら眠れなくて……」
「ええッ、寝てないって事?駄目だよ、ちゃんと眠らなくちゃ!!」
「……」
「昨日だって学校とバイトで疲れてたんでしょ?」
ただでさえ、私のせいで無理に付きっ合って貰ったのに。
「いくら若くても休む時は休まなきゃ……て、何?」
「……いえ」
いつもニコニコしてるタイプの子じゃ無いけど。なんか、今日のコウくん感じ悪いなぁ。