りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生


冷蔵庫の中を見渡せば、見事に何も無いから驚いた。



「食材あんま無いから、軽いのでいい?」

「あ、はい」

「作るって話にはなってたけど急に来るんだもん」

「すみません」


唇を尖らせて文句を言ったところで、コウくんは飄々と平謝りを見せる。



「もー、メッセくらいしてよね」


自分が悪いんだけど、ちょっとムッとしてしまう。



さてと。エプロンを腰に巻いて、冷凍にしてあったご飯をレンジの解凍にかけた。
どこを見てもソーセージも玉葱も野菜1つ見当たら無い。1人だと面倒だし、自炊しないからな。


ケチャップでライスを炒めて、唯一あった卵で巻いて形だけのオムライスを2人分 完成させる。

ふ。我ながら、本当にテキトーだな。




「コウくーん、出来たよ。飲み物、麦茶でいーい?」


リビングの方に目声をかければ、背中を丸めたコウくんが床の上に寝転がっているのが見えた。



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