りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「……いったぁ、」
頭をテーブルの角にぶつけなかったのが不幸中の幸いだろうか。
思いきりお尻をついて仰向けに寝転がる。
すぐ横のコウくんをギロリと睨み付けたところで、当の本人は目を瞑ったまま。
寝惚けて引っ張ったのか……。無意識な分、タチが悪いな。
スヤスヤと眠るコウくんに目を向ければ、幼さの残る寝顔がすぐ横に見えた。
「すぐ眠っちゃうなんて、なんか子供みたーい」
なんて呟いたところで、返事がある訳が無い。
こんなにマジマジとコウくんの顔を見るのは初めてだけど。うん、性格の割に寝顔は結構可愛いじゃん。
窓の外から光が射し込んで、それと同時に風でカーテンがユラユラと揺れる。こんな天気がいい日なのに、日曜の昼間から引きこもりなんて。
いっぱい寝た筈なのに、またウトウトと眠くなってくる。
付き合っていると思っていた人は、子供が出来ちゃったし。正式な彼女じゃないみたいだし。
隣の男の子が部屋で寝てるし。
私、何やってんだろ……。
自己嫌悪に陥りながら、ゆっくりと目を閉じた。