りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「コーウくん!!」
なんて、自分の名前を呼ぶ声がしたと同時に、背中を押されるから躓きそうになる。
「……なんだ、笹沼かよ」
「あはは、ごめんごめん!」
謝りながらも超笑顔だし。俺のすぐ後ろには、これっぽっちも悪いと思っていないであろう笹沼が立っていた。
「ねぇ、この間の約束覚えてる?」
そう言って、笹沼は首を傾げながら隣に並んで歩き出す。
「……なんだっけ?」
「えー!!バイトあんなに代わってあげたのにー」
頬を膨らませて唇を尖らせるから、コイツ本当に表情よく変わるよな、なんて別の事を考えてしまう。
「後で、埋め合わせしてくれるって言ったじゃん!」
「覚えてるって」
「よし!ならさ、今日 暇?バイト入って無かったよね?」
「あー、バイトは無いけど」
「けど?先約あり?」
「まぁ、ちょっと今日は……」