りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「コーウくん!!」


なんて、自分の名前を呼ぶ声がしたと同時に、背中を押されるから躓きそうになる。



「……なんだ、笹沼かよ」

「あはは、ごめんごめん!」


謝りながらも超笑顔だし。俺のすぐ後ろには、これっぽっちも悪いと思っていないであろう笹沼が立っていた。



「ねぇ、この間の約束覚えてる?」


そう言って、笹沼は首を傾げながら隣に並んで歩き出す。



「……なんだっけ?」

「えー!!バイトあんなに代わってあげたのにー」


頬を膨らませて唇を尖らせるから、コイツ本当に表情よく変わるよな、なんて別の事を考えてしまう。



「後で、埋め合わせしてくれるって言ったじゃん!」

「覚えてるって」

「よし!ならさ、今日 暇?バイト入って無かったよね?」

「あー、バイトは無いけど」

「けど?先約あり?」

「まぁ、ちょっと今日は……」



< 123 / 317 >

この作品をシェア

pagetop