りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「コウくん、お皿出し貰っていーい?」
「あ、はい」
最初のきっかけは、この間ケーコさんがお昼ご飯を作ってくれた事。
次は、うちの親が大量の野菜を送ってきた事。隣の彼女にお裾分けをしたら、「良かったら、夏カレーでも作ろうか?」という話になった。
そして、時々 彼女と予定が合う日は一緒に夕飯を食べる関係になったのだ。
「今日のねー、トマト煮はこの間コウくんの実家から頂いた野菜だよ」
「そうなんですか」
「余ったらパスタかリゾットにしてもいーんだよ」
「……」
「あ、そういえば夏休みはいつからなの?」
「入ってるんですけど、授業が残ってて」
「ふーん、何か大変だね」
「終わったらすぐ実習入るんで」
ローテーブルの向かいに座るケーコさんは、すこぶる機嫌が良い。