りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



まぁ、例の彼氏とどうなったのか聞ける雰囲気でも無いけど。



「ごちそうさま」

「ごちそうさまでした」


手を合わせれば、俺と彼女の台詞が重なった。
付き合っている訳では無いのに、妙な感覚に陥りそうになる。



「あのね、ミサキ先輩が今度また飲み行こうっていうんだけど」


チラリと上目遣いを使うのは彼女の癖なのか、または計算か。もうそんなのはどうでもいい。



「……いいですよ」


だって、結局は俺の返事なんて決まっているのだから。



「コウくん、ありがとー!」


なんて、万満の笑みを浮かべられれば誰だって文句なんて言えないと思う。



「いつ頃になりそうですか?」

「バイトいつ休み?終わってからでもいーって言ってたけど」

「じゃぁ、週末のがいいですかね」



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