りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「隣、男だっけ?」
「あ、うん。専門学生。駅前のって言ってたかな」
アパートのドアを開ければ、初夏の夜のひんやりとした空気が入り込んでくる。
辺りは街灯がチカチカと光るだけで真っ暗な空が広がっていた。
「ふーん。知ってんの?」
ヨウスケがウチの隣の扉にチラリと視線を向けた。
もう深夜を回っているのに、楽しそうな笑い声が聞こえてくるから、友達でもきてるのかな、なんてぼんやりと考えながら口を開く。
「まぁ、ちょっと挨拶する程度だけどね」
「ふーん」
「何?気になるの?」
「なんか変な事されたら言えよー」
お前がソレ言うか。
大きな手が私の頭をガシガシと撫でるから、なんだか無償にむず痒くなってテキトーに笑ってみせた。