りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「あれじゃ、流石に可哀想じゃね?」
喫煙所には食後の一服を求める学生達でいっぱいだ。リクもその内の1人にまじっていた。
「もう中学生の思春期じゃねーんだから」
リクが座るすぐ横のベンチに腰掛ければ、
「分かってるよ」
そう言ってリクはふてくされるように頬を膨らませる。
分かってるなら避けるなよ、なんて台詞は飲み込んで大きな息を吐はいた。
少しの間 俺とリクの間に沈黙が続いて、タバコの煙だけがプカプカと空に上がっていく。
「つーか、聞いた事無かったけどさ」
「……」
「何で別れたんだよ?」
人の恋愛に首つっこむ程、興味は無い。
「可愛い可愛い騒いでたじゃねーか」
けど、あの固まった笹沼を目の当たりにしたら流石に気の毒というか。