りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
夜の訪問者/sideケーコ
「よし。終わった」
事務処理完了。
重労働と騒がれる世の中で、残業無し。定時にあがれる程 ありがたいものは無い。
「ケーコちゃん、お疲れ」
「お疲れ様です!」
珍しくこの時間までいる事務長に頭を軽く下げた。
「最近 機嫌いーね。男出来たとか?」
10近く年上のこの人は、すぐそういう話に結びつけたがる。
……妻子持ちの癖に。
軽い感じの話し方とその目線があまり好きじゃない。
「そんなんじゃー」
"そんなんじゃない"苦笑いで否定しようとした言葉は、
「事務長ー。ケーコちゃんは既にラブラブな彼氏がいますからー」
ミサキ先輩によって遮られる事となる。