りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「ご飯、まだだよね?」
「まだですが」
「ね、軽くつまんでく?」
「……飲み過ぎないでくれるなら」
「何それ!」
夜に1人っていうのもつまんないし。
とことん、飲みに付き合って貰おうじゃないの。
冷蔵庫から缶ビールをもう1本取り出して、コウくんへ手渡した。
「どうも」
軽く頭を下げて、缶のフタを開けるコウくんの姿はどこか遠慮しているようにも見える。
私としては気を使わない相手と飲む事程、楽なモノは無いんだけどな……。
「じゃぁ、乾杯!」
「……いただきます」
急いで作ったおつまみと菓子袋がテーブル上に並ぶ。
何に乾杯するのか分からない。だけど、今日も私達はカチンと缶を合わせる。